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エコノミークラス症候群とは

エコノミークラス症候群という言葉、最近ではテレビや新聞などでも取り上げられることがあるため、具体的な症状は別として、言葉だけでも聞いたことはあると思います。
それでは、エコノミークラス症候群とはどのような原因で、どんな症状・リスクがあるのでしょうか。
ここではエコノミークラス症候群の概要や予防策などをご紹介したいと思います。




エコノミークラス症候群とは

エコノミークラス症候群とは、長時間座席に座ったままになることで、脚や腕の静脈に血栓ができ、呼吸困難や脳梗塞、心筋梗塞などに陥る場合があり、最悪死に至ることもある恐ろしい症状です。

本来の病名は静脈血栓塞栓症と呼ばれていますが、エコノミークラス症候群の方が馴染みやすく、こちらの方が認知されてしまったので、テレビなどでも、後者を使うようになりました。

飛行機内で、長時間座ったままなど同じ姿勢を続けると、誰でも発症し、静脈の中に血の塊(血栓)が腕や脚にできます。血栓ができただけでは何の症状もありませんが、急に動き出すと血栓が剥がれて血管の中を移動していきます。
血栓が血管を通り、肺で詰まると肺血栓塞栓症となり、呼吸困難を引き起こします。心臓や脳の血管で詰まると、心筋梗塞や脳梗塞の原因となり、非常に危険です。座っている間に症状が出ず、目的地に到着して、動き出した時が一番危険です。

エコノミークラス症候群は、飛行機内だけで起こると考えがちですが、長時間のバスや列車でも同様のことが起きます。地震など震災があった場合は、車の中で生活していた人が発症して死亡した例もあります。
また、普段から車に乗りっぱなしのタクシードライバーが発症したケースなども報告されています。



原因は足の運動と水分

飛行機のエコノミークラスに座ると、ほとんど身動きが取れません。通路側なら少し通路へ立ってみたりすることもできますが、窓側だとトイレへ行く用事以外は立つことすらしないのではないでしょうか。

原因の1つは、体を動かさないことにより体内の血の循環が悪くなって、血栓ができるということです。特に腕や下半身に血栓ができます。エコノミークラスでは、座りながら脚を動かすこともままならないですから、ほとんどそのままの姿勢でいないといけないので、余計になりやすいのです。

もう1つの原因は、水分不足により血液がドロドロとなり、余計に血栓ができやすくなるということです。特に窓側に座っている人は、トイレの回数を減らそうと水分をあまり取らないようにしてしまう傾向があります。
また、飛行機内の湿度は20%以下になる(長時間の場合)ため、水分が体からたくさん蒸発します。
これは、単に息をして安静にしているだけでも、1時間当たり60〜100mlの水分が体から奪われている計算になります。仮に10時間のフライトの場合、体から1リットル近い水分が奪われます。飛行機内は予想以上に乾燥しているため、気づかない内に水分不足に陥ります。体の水分が不足すると、血液がドロドロになるため、余計に血栓ができやすくなるということですね。

このように運動不足と水分がエコノミークラス症候群の発症原因としては大きいのです。



エコノミークラス症候群を防止するために

2時間に一度はトイレに行く
あまり行きたくなくても、2時間に1度程度はトイレに行くように、余裕があればちょっと遠いトイレや、混んでいるトイレに行くのもいいでしょう。遠くのトイレであれば、歩く時間が長くなりますし、行列を待っている間に足腰を動かしたりすることもできます。
特に窓側に座っている場合、日本人は遠慮しがちになりますが、自己防衛のために2時間に1度程度は必ずトイレに行くようにしましょう。

座席ではかかとを動かしたり、脚の曲げ伸ばしを行う
座席でも、1時間に1セット程度かかとを伸ばす運動をしたり、動かせる範囲で脚の曲げ伸ばしを行うようにしてください。

水分補給はこまめに
トイレを気にして水分補給が少なめになりがちですが、2時間に1度はコップ1杯程度の水分を補給しましょう。コーヒーやお茶、ビールなどのアルコール飲料は利尿作用が強くなるので、おすすめできません。
スポーツドリンクなどのイオン飲料がおすすめです。粉で薄めるタイプのものをあらかじめ持っていけば、CAさんに水をもらうだけで自作ジュースも作れます。



エコノミークラス症候群とはまとめ

同じ姿勢で長時間過ごすと血栓ができる
血栓が肺や脳、心臓で詰まることで大事になる
飛行機以外でも車やバス、列車でも同じことが起きる
ポイントは適度な運動と水分補給
2時間に1度はしっかりトイレに向かう
飛行機の中は予想以上に乾燥しているので、水分も大切


エコノミークラス症候群は、誰もが発生する可能性がある病気です。高血圧やメタボ体質など、どちらかと言えば中高年の方の方がリスクは大きくなりますが、体質にもよるので若い方でも注意が必要です。
こまめな水分補給と適度な運動が大切です。特に長時間のフライトの場合は我慢せずに2時間程度に1回は席を立つようにしてください。





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